ロットサイズ 1 で自動化された製造
木造骨組要素は、ブルクバイマグデブルクでは比較的新しい業務分野です。10 年前まで、当地所在の Ing. Holzbau Schnoor GmbH & Co. KG は釘接合板バインダのみ製造していました。今日でも釘接合板は社員 135 人の同社にとって標準業務であり、年間約 6,000 の屋根組み構造が同社の製造装置から出荷されます。約 10 年前に木骨造建築への方向転換が行われ、その過程で会社は、代表者の Kay-Ebe Schnoor の言葉を借りれば、「製品志向を離れて、建物志向へ発展しました」。この発展には、プレハブの木造骨組要素を建築現場に提供する以上のサービスを提供することが含まれています。そのため、当社はこの点で、まったく別の事業と関連することになり、それが反映されているのは平均的受注額だけではありません。この事業では、詳細な計画がますますメーカーの方向にシフトすることも違います。この分野では静力学、建築物理学、木材保護などの専門知識が必要ですが、幸い、Holzbau Schnoor はこれらの知識をすでに有していました。すでに釘接合板屋根構造の設計については、当社ではブルクに約 30 人のエンジニアをかかえていました。木骨造建築では、これらの社員は、静力学計算から、増築フロアを通るリフトシャフトへのフロア高さの調整などの建物細部の調整まで、予備設計を最初に一度「建築可能」なレベルにすることを要求されることも珍しくありません。また、構造の建築物理学的な評価も日常業務に含まれますが、それでも、顧客の望みどおりに断熱やパネル張りを行う、個々に合わせた受注製造業者であると自覚しています。
最も大切なのは、柔軟性
当社のこの自覚は、当然、その生産に大きな影響を与えます。そのため、Kay-Ebe Schnoor が 2015 年に国内および海外で木造骨組要素の製造ラインを調査したときに、仕様書で最も重視したのは柔軟性でした。それまで、要素はテーブル上で手作業で製造されていました。生産能力を高め、品質保証を最適化するために、自動生産に参入することにしました。経営陣が最終的に見つけたのは WEINMANN Holzbausystemtechnik GmbH でした。WEINMANN の装置は、合計 7 台のテーブルが特殊構成部品を特別作業場所に排出できるように配置されているため、高い柔軟性を提供します。これは、例えば、二重外装パネル張りまたは特殊ファサードのある外壁に該当します。さらに、製造ラインは生産能力を高めるために追加のステーションで拡張できます。装置の中核となるのは 4 つの作業テーブルであり、この上で、標準作業ステップが実行されます: テーブル 1 上で枠組みを手作業で完了した後、縦方向にテーブル 2 上に搬送され、そこで内側板張りと必要に応じて防湿材が取り付けられます。テーブル 3 上でひっくり返した後、そこで幅の広い断熱プレートにより断熱処理が行われます。ここから、要素が縦搬送によってテーブル 4 に達し、そこで要素には外側板張りが施されるか、または 3 つの特殊テーブルに排出されます。すべてのテーブルでは、異なる厚さの壁に対応するために異なるボルト高さで加工します。WEINMANN の多機能ブリッジはテーブル 2 と 4 で要素を加工します。多機能ブリッジのレールは、最長 14.00 m の要素を加工できるように延長されました。ブリッジの装備には、各種プレート材用のクランプ装置、さらにはこれらのプレート材を適切なツールで鋸加工、ドリル加工、ルーター加工できるツールチェンジャ付きユニットがあります。例えば、ドリップエッジの鋸加工ができる追加の 5 軸ユニットを取リ付けられるようになっています。さらに、ブリッジの両側にユニットが固定されます。これにより、吹付けプレートによる断熱材の自動吹付けなど、追加の加工が可能になり、これらの可能性については、Kay-Ebe Schnoor が現在調査しています。現在のところは断熱材はまだ手作業で取り付けられています。断熱材の保管場所はテーブル 3 のとなりにあり、プレート材はテーブル 2 と 4 のとなりに保管されます。
「最高の」スタート
マグデブルク大学との協力により構想されたこの製造装置は、WEINMANN との協力により詳細に設計されました。Kay-Ebe Schnoor はこの共同作業を振り返って、「至福」と見ています。2016 年の 1 月から 3 月の間に、装置は、専用に建てられた 4,800 m²の工場に設置され、 それ以来、代表者の目から見て「最高」の働きをしています (「もちろん、今はまだ最適化プロセス中で、これにはもう少し時間がかかりますが」)。
将来の明るい見通し
現在すでに Holzbau Schnoor は新しい製造技術により、粗構造セットの生産量を年あたり 2015 年の 30 から約 100 に増産しています。これは、時機を逃さず、対応する周辺装置やインフラストラクチャを検討したからでもあります。「工場建設のほかに、新しいフォークリフトを調達し、プランニングエンジニアを育成し、オペレータをトレーニングし、中でも当社の施設を商業部門および販売部門で拡大しました。とりわけ、販売部門での拡大は、比較的短期間に、木造枠構造部門でのさらなる成長をもたらすでしょう。その兆しは悪くはありません。Kay-Ebe Schnoor は、建設現場に熟練スタッフが足りないことを理由に施工者が従来のコンクリート建築からプレハブ加工に切り替えるのを経験することが多くなっています。
「私共は、多数の技巧を壁に統合し、これによって熟練技術者不足に非常に効率的な解決策を提供できるため、この方向は当社にとって大きな成長の可能性です」
引用元:
Holzbau Quadriga、2016 年 5 月発行
本文:
Dr.Joachim Mohr、テュービンゲン
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1958 gegründet lag der Hauptfokus der Ing.-Holzbau Schnoor GmbH & Co. KG zu Beginn auf der Fertigung von Nagelplattenbinder. Seit 10 Jahren ist Schnoor im Bereich Holzrahmenbau tätig und liefert Elemente in Holzrahmenbauweise an Bauträger und Holzbaufirmen. Rund 6.000 Dachkonstruktionen verlassen jährlich die Fertigungshallen.
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