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高品質を納期どおりに届ける

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2021/12/10   |   Julbach   |   ドイツ

  • ユルバッハの製造ラインは、コーナーに配置されているため、平面倉庫システムはパネルソーとネスティングシステムの両方に供給することができます
  • 平面倉庫システム (STORETEQ S-200) に接続されていることで、SAWTEQ B-400 は分割の際に多用途性とパワーを提供します」
  • 5 軸ネスティング機械「CENTATEQ N-600」は、パネル形状部材の残材最適化による分割と加工を目指して設計されており、Oberhaizinger 社では 1 台の機械で構成部品の仕上げ加工を行うことができます
  • 5 軸機械が下流に接続され、垂直「DRILLTEQ V-500」はネスティングで実行できない加工を引き受けます
  • 製造コンセプトの使用開始での大きなチームを代表して: Guntram Hauer、Christoph Wagner、Klaus Raab (左から)

米国と中国を除き、世界中のポルシェセンターに家具を備え付けられるのはドイツにある 2 社だけです。Oberhaizinger 社はそのうちの 1 つです。ポルシェは約 830 箇所のポルシェセンターからなる国際的ネットワークを介して車両を販売しており、これはドイツだけでも 88 箇所もあります。同時に、全世界の 43 箇所のポルシェセンターは、認定パートナーとしてクラシックカーのメンテナンスと修理をポルシェから請け負っています。これらすべてのセンターには、自動車メーカーが決めたガイドラインに従って家具が備え付けられます。その厳密な前提に従って、例えば昨年、Oberhaizinger 社はカナダにある 2 箇所のポルシェセンターを改装しました。7 月には第 3 のプロジェクトが始動。今回は、カナダのノバスコシア州の州都ハリファックスです。

世界中のプロジェクト

Oberhaizinger 社は、全部で 8 社の自動車メーカーおよび高級小売店と取引があり、そこにはポルシェおよびポルシェデザインの他に、アウディ、メルセデス、セアト、シュコダ、ボルボ、VW も含まれています。さらに、大手銀行 3 行および有名化粧品メーカー 1 社の仕事も請け負っています。すべてのプロジェクトは、顧客によって厳密に規定された具体的なコーポレートデザインを実現することです。ここでは、家具が重要な役割を果たします。しかし、新しく作り直す必要のある床や壁、天井で計画がすでに始まっていることもしばしばあります。そのようにして、ほとんどは既存の建物が改装されますが、新しい建物も建て増しされます。Oberhaizinger 社は、サービスプロバイダーとして常に顧客志向でサービスを提供しており、内装および関連する家具は目的に合わせて適切に製造されます。会社に根づいているこうした規律によって、Oberhaizinger 社はすべてのサービスを国際的にも展開することができるのです。「インテリアの分野で、当社は 2,000 以上のプロジェクトを手がけ、そのうちの 700 は国外のプロジェクトです」とコーポレートデザイン責任者 Klaus Raab は話します。

グローバルなネットワークに参加

Oberhaizinger 社は家族経営の会社であり、現在の経営者は 4 代目の Hans-Martin と Stefan Oberhaizinger の二人です。1905 年に設立されたこの会社は、昨年末からニーダーバイエルンのユルバッハ (ブルクハウゼンの北東部) に本社を置いています。整然とした、機能的な新社屋では、製造、コーポレートデザイン、オフィスソリューションの 3 つのプロフィットセンターが業務を行っています。同じく Martin Unterstaller と Stefan Oberhaizinger が共同で経営する Oberhaizinger IDP GmbH 社もここにあります。  Oberhaizinger 社はこのような体制の中で現在 87 人の従業員を有し、年間売上高は 2,000 万ユーロを超えています。ここでは、会社が加入している国際的ネットワークも重要な要素です。ミュンヘン近郊に本社のある Corporate Identity Service AG 社によって運営されているこのクローズドネットワークを介して、Oberhaizinger 社は世界的な販売アプローチを確保しています。そのために CIS 社は、販売場所で国際的に統一された外観を保つために重要なあらゆるサービスへのアクセスをグローバルブランドに提供しています。CIS は、同様の関心を持つ組織と一緒にチャンスを掴むためにプランを立て、ノウハウを蓄積するだけではなく、インターフェースの問題を解決し、現地にサービスプロバイダーを組織することもあります。このように、参加企業はネットワーク内における戦略的交流によって利益を得ることができ、新しいビジネスの可能性を開拓することができるのです。

納期を順守して品質を提供する

ユルバッハでは、それぞれのブランドのために量産品だけではなく特注品も製造しています。ここでは、標準的な家具を製造するだけではなく、顧客の特殊な要望にも対応しています。
アイランド式生産として組織されている場合、製造は 2 つのレール上で開始されます。製品の大部分は作業準備の開始から完全デジタルで再現されますが、組立工は短時間の問い合わせに対応するために「アナログ」の作製方法も維持しています。製品は基本的にプロジェクト固有のアプローチでジャストインタイムで製造されますが、一部は在庫でも製造されます。「例えば、規定されているポルシェ標準は、納品された家具 (椅子、照明、カーペットなど) と当社が製造する特殊な部品から構成されています」と Raab は言います。また、「このアプローチの経済性は、在庫で製造される少量生産によるところが大きいのです」とのこと。いずれにせよ、特に自動車業界の顧客は、一定の高い品質で 100 パーセントの納期順守を要求してきます。

加工手順をさらに省力化

特注品、個別部品、少量生産は、多くの HOMAG 機械から構成されるコンセプトで製造されます。Oberhaizinger 社は、新しい生産拠点への移転に伴って大規模な投資を行い、ショップフロッホから平面倉庫システム、フラットソー、5 軸ネスティングシステム、水平加工センターを購入したのです。さらに、自由形状縁貼機と塗装システムも新しく製造に組み込まれました。

この機械コンセプトによって、現在、平面倉庫システム「STORETEQ S-200」では、パネルソー「SAWTEQ B-400」から CNC 加工センター「CENTATEQ N-600」へ、続いて垂直 CNC 加工センター「DRILLTEQ V-500」、縁貼機「EDGETEQ S-500」という従来のフローで生産が行われています。関連する加工が終了すると、部材は作業場または最終組立てに送られます。「このような従来の方法以外に、当社では、5 軸ネスティング加工への移行も進めており、それによって加工ステーションをチェーンから取り外しています」と Raab は強調します。「切断と CNC 加工を CENTATEQ で行うことにより、同程度の時間で完成品が出来上がります。後は、これにエッジングをして、最終組立てをするだけです」とのこと。このようにして、在庫での生産で明らかな量産効果を達成することができました。 ポルシェの場合、例えばコーティングされたパーティクルボードなどは特注品として値段が非常に高くなります。「連続ネスティングでは材料と時間を明らかに節約できるため、柔軟性の高い低コストの製造が可能です」と言います。

従ってユルバッハでは、CENTATEQ N-600 が常にコンビネーションマシンとして稼動しており、量産部品もロットサイズ 1 のコンポーネントやプロジェクトに関連するコンポーネントも製造しています。この機械では平面倉庫システム STORETEQ S-200 とパネルソー SAWTEQ B-400 が直角に配置されているため、倉庫システムは両方の機械に送り込みが可能です。また、垂直加工センターが CENTATEQ N-600 の下流に配置され、ネスティング機械では再現できない水平加工を引き受けます。 「しかし、5 軸機械によって当社の部材の 99 パーセントは製造可能です」と Wagner は強調します。

高品質、一貫性、スリム

Oberhaizinger 社が新しい製造コンセプトにおいて HOMAG を採用したのは、品質および一貫性と大いに関係があります。「私たちは、当社の要件に対応し、必要な信頼性を提供する強力な頼れるパートナーを必要としています」と Günther Wiedl は強調します。さらに、「とりわけ、当社の投資と将来性のある分野を最大限確保するため、当社はどの製造部門においても一貫したソリューションを必要としています。例えば無垢材分野は、今後の状況次第でさらに力を入れることになるでしょう」と続けました。HOMAG なら、相互に調整された機械でいつでもコンセプトを拡張することができます。このことは、ソフトウェア分野にも当てはまり、ユルバッハでは現在も AV が複数のシステムと連携して稼動しています。とはいえ、ここには統一された新しいシステムがまもなく投入される予定です。「これによって、当社は全体としてスリムなプロセスを作り出します。そうなれば、現在はまだシリーズ生産に投入されているリソースを、特別な顧客ソリューションや特に短期間の注文のために利用できるようになります」と Günther Wiedl は言います。

常に品質を向上させる

プロセスのスリム化と効率アップが最終的に顧客に還元されることでこのサイクルは終了します。「当社はそれぞれのブランドと長年契約を結んでおり、常に 100 以上のプロジェクトを抱えています。フォーローアップ注文のためだけでも、現在の注文を 99.X パーセント達成することが重要です」と Raab は言います。「ここでは失敗やイメージ喪失など、何かが起こることは許されません。当社は、納期どおりに繰り返し高品質を生み出さなければならないのです」この品質と納期順守は、特に柔軟性を高めることよっても達成されます。「これは非常に重要です」と Raab は言います。「なぜなら当社には、驚くほど多くの材料と製品があるからです。例えばコンクリートの表面やプレキシガラス、奇妙な形状のものまであります。このような多様性を単品生産や少量生産で最初の部品から不良品なしで柔軟に再現することは、当社のサービスを効率化するための基本条件です」 HOMAG のコンセプトはその基礎となります。

「私たちには、当社の要求に対応し、必要な信頼性を提供する強力な頼れるパートナーが必要です」

Günther Wiedl

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