SAWTEQ B-130 (現在は S-100) でパフォーマンスが大幅に向上

2023/10/23   |   Braubach, Rheinland-Pfalz   |   ドイツ

顧客の要求に応じてミリメートル単位の精度で製造される高品質な部材: これが、ドイツのラインラント＝プファルツ州ブラウバッハにある Schwieck 家具製作所の特徴です。1978 年に設立された同社は現在順調に 2 代目になり、自社の製品と生産技術の両方の点で常に進化を続けています。そこで最近導入したのが、HOMAG の水平パネルソー SAWTEQ B-130 (現在は S-100) です。

Schwieck 家具製作所は家族経営です。7 人の会社で、そこにはオーナーのヨルク・シュヴィーク氏と妹のダグマー氏、そして会社の創設者デトレフ・シュヴィーク氏も含まれています。2016 年に息子が会社を引き継いで以来、73 歳の前社長も社員として今なお活躍し続けています。

家具やオフィス設備を中心に

その他に 2 人の職人と 2 人の見習いを加えて、ビジネスおよび個人の顧客向けに主に家具やオフィス設備を製造しています。特注品にも対応しています。ヨルク・シュヴィーク氏は特に家具製造に未来を感じています。これは、HOMAG の新しいパネルソーを導入して以来、同社の最大の成長分野となっています。「SAWTEQ B-130 (現在の S-100) はターボのように機能します」

最適化の可能性を秘めたパネル切断

この鋸は 2021 年に導入されました。それまでは、切断するのに時間も労力もかかっていました。切断する前に、まず 2 人の男性が垂直型パネルソーで原板のバランスをとり、扱いやすくするために半分に切断する必要がありました。次に、これらをサイジング用丸鋸で所定のサイズに切断します。「それも、安全かつ丁寧さが求められ、2 人でしかできませんでした」とヨルク・シュヴィーク氏は振り返ります。

3 分の 1 の時間で同じ加工量 

今では、必要な鋸オペレータは 1 人だけです。加工も大幅に高速化され、同じ加工量にかかる時間は 3 分の 1 になり、切断品質も向上しました。デトレフ・シュヴィーク氏は次のように付け加えています。「振り返ってみると、我々の投資は 20 年遅すぎたと言わざるを得ません」。実は、2000 年代に入る頃、当時購入していた HOMAG CNC に加えて、自動のパネル倉庫付き水平ソーの購入を検討していましたが、両方 の機械を導入することは、当時、家具製造業界ではあまり一般的ではありませんでした。「また、スペースを確保するには大規模な改造をしなければなりませんでした」。それが、この水平ソーが最終的に導入されなかった理由です。

材料消費量を削減

新しい SAWTEQ B-130 は、十分な装備を備えたサイジング用丸鋸よりもスペースを必要としません。異なるのは、新しい鋸はより正確かつ迅速に切断できることです。その理由は、切断の自動化と、切断図面最適化 CADplan を統合したマシンコントローラ CADmatic 5 にあります。「かつて、切断図面の最適化はテトリスをプレイするようなもので、難しくて時間がかかり、最終的にはうまくいかないことがほとんどでした。CADplan を使用したら、これがはるかに簡単になりました」とヨルク・シュヴィーク氏は説明します。部材やパネルのリストをジョブごとに CSV 形式で簡単にインポートできます。次に、CADplan は最適化された切断図面を鋸のところで直接生成します。これによりプロセスがスピードアップし、材料の消費が最小限に抑えられます。

切断プロセスを直感的にガイド

Schwieck 家具製作所の SAWTEQ B-130 のハイライトは、IntelliGuide Classic です。このアシスタントシステムは、 
LED 信号によって機械オペレータの切断プロセスを直感的にガイドします。オペレータはモニタを見ることなく切断図面を処理できます。これにより、人間工学に基づくスムーズで安全なプロセスが保証されます。「見習いでも、短い訓練期間を経れば、パネルの切断で材料の 98 % を使い切ることができます」とヨルク・シュヴィーク氏は言います。「特に若い世代は、当社の新しい鋸の人間工学に基づいた直感的な操作に感動しています」。熟練した職人が不足している現在、このような感動はこれまで以上に重要です。「当社は若い人材を長期的に育てたいと考えている会社です。私たちは家族的な雰囲気と最新の機械によってこれを実現しています」とオーナーのヨルク・シュヴィーク氏は強調します。

納得の品質とサービス

一貫した生産を実現するために、この家具製作所では切断から縁貼り、CNC 加工、研削にいたるまで HOMAG 機械を使用しています。操作が似ているため、日常業務も楽になります。加工品質に加えて、Schwieck はカスタムサービスにも自信を持っています。「とてもうまくいっています。お互いに良好な関係を築いており、それが私たちに変化をもたらします」。