Reuss Einrichtungen GmbH は診療所や薬局の内装のスペシャリストとして、ドイツ南部を中心に広く知られています。この分野において非常に重要なのは精度と品質です。職人や材料が不足している時代であってもこの両方を保証できるように、この会社は定期的に最新の製造技術に投資しています。最も最近に購入したのが HOMAG の倉庫とネスティングのコンビネーションです。これは 2021 年から使用され、この会社の能力を一段と高めました。
大胆かつ実践的に計画し、失敗を恐れずに思い切って行動し、完璧を求めて努力し、決して諦めないという姿勢で、Reuss ファミリーはシュヴァルツヴァルトに会社を設立しました。現在、従業員は 30 名を超え、主にオーダーメイドの診療所設備や厨房で年間約 500 万ユーロの売上げがあります。この姿勢が特に顕著に見られるのは危機に瀕した時期です。現在、供給不足と新型コロナの影響で原材料が入手しにくくなっています。
「サプライヤーから聞くことがますます増えているのは、原板が不足しているということや、多くのドライバーが新型コロナに感染して自宅療養中であるために納入できないといったことです。」と、営業部長であり創業者の息子である Emanuel Reuss 氏は話しています。また、こうも付け加えています。「何もしないで待つ、次回の納入に期待するといったことは、私たちのやり方ではありません。幸運にも 1 年前に、古い 7.5 トン車から許容総重量 18 トンのスワップボディ車に買い換えてありました。私は 18 歳のときにトラックの運転免許を取りました。必要であれば、パネルの取扱業者のところまで自分で運転し、材料を取ってきます。」
ネスティングポータル CENTATEQ N-700 を備えた平面倉庫 STORETEQ S-200
会社に大量のパネル材料を保管する能力があることに越したことはありません。2020 年にその条件が整いました。当時、Reuss 一家は新しい倉庫とネスティングのコンビネーションの購入を決定しました。これは、HOMAG の自動平面倉庫 STORETEQ S-200 と CNC マシニングセンター CENTATEQ N-700 で構成されるものです。そのために、生産エリアが 450 平方メートル拡大されて、約 3,000 平方メートルになりました。
追加エリアの大部分は、この自動平面倉庫に使用されています。ハーフフォーマット用の保管場所が 8 つ、4.10 m までのフォーマットの作業台用の保管場所が 3 つあります。「HOMAG の倉庫ソフトウェア woodStore を使用して、パネルを単一種で保管したり、無秩序に保管したりしています。いずれにしても、体を使う作業はありません。HOMAG 倉庫の真空吸着トラバースが確実にパネルを移動させ、ジャストインタイムでパネルをネスティングポータルに全自動で送るからです。」と Reuss 氏は説明しています。
作業の手間が大幅に減っても生産高は 25 パーセント増加
高性能の倉庫とネスティングのコンビネーションのために常に材料を十分に確保しておくために、さらに新しい外部倉庫が建設されました。ここには 10 ~ 15 トンのパネル材料を保管することができます。そうする必要があるのです。この同族会社は毎週、1 件か 2 件の診療所の内装を手がけていて、ときには医療センター全体であることもあります。顧客はドイツ南部、スイス、南チロル地方、フランスなどにいます。顧客の中にはモナコの診療所もあります。「私たちの製造の中核となっているのは、2021 年の初めに稼動を始めた新しいシステムのコンビネーションです。」と Reuss 氏は話し、感動している様子でこう付け加えています。「10 年前にこのソリューションを見つけていなかったとしたら、いま私たちがどうなっているのか、まったく想像もつきません。」
実際、新しい倉庫とネスティングのコンビネーションによって、この会社の生産力は一挙に 25 パーセント増加しました。「それまでは 1 シフト稼動のみで製造していましたが、機械はまだまだ働かせることができます。」と Reuss 氏は話しています。加えて、この内装の会社は新規投資によって、職人不足に対しても他の多くの競合他社よりはるかにうまく対応できているとも言えます。「システム全体に機械オペレーター 1 人で足り、それ以上の人手は必要ありません。以前はそうではありませんでした。」と Reuss 氏は回顧しています。「パネルを手作業で入庫し、出庫しなければなりませんでした。フォークリフトのドライバーが必要で、大抵は機械オペレーターがもう 2 人必要でした。現在では、この人手を別のポジションに投入して、価値を生み出すことができます。」
インテリジェントな技術による効率
HOMAG のソリューションは、材料歩留まりに関しても価値の創出と効率を約束します。そのため、例えばすべての製造部品に自動的にバーコードラベルが付けられます。これは、残材管理の場合と同様に、後続のステーションで加工を続ける際にも役立ちます。大きな残材は入庫スロットを介して倉庫に直接戻され、小さな残材は woodStore によって一緒に管理される手動残材倉庫に移動します。そのため、woodStore は材料管理全体およびプロセスチェーンに沿ったインテリジェントな材料マネジメントにおける主要な要素になっています。
一貫した部品のマーキングが、途切れのない情報の流れを保証します。そうして、HOMAG の最適化プログラム Cut Rite は、後続の注文においてすべての残材を計画に直接組み込むことができます。使用できない材料が生じることはほとんどなくなります。実際、加工エラーによる不良品は過去のものとなっています。「新しいシステムは不良品を出しません。」と Reuss 氏は認めています。「もしも不良品があるとしたら、多くの場合は作業準備段階のプログラミングエラーによるものか、納入時点でパネルがすでに損傷していた場合です。」
100 パーセント HOMAG – 確信を得て
倉庫とネスティングのコンビネーションは、ドゥニンゲンにある Reuss において製造コンセプトの一部であり、それを支えるものはすべて HOMAG 社製です。倉庫からネスティングポータル、さらには研磨、ダボ接合、ドリル加工、金具取付け、縁貼りに至るまで、この会社はあらゆる加工ステーションで HOMAG の機械を使用しています。さらに特殊な切断用の HOMAG シングルソーもあり、HOMAG の機械は全部で 7 台になります。
最も長く使用されている HOMAG のユニットは縁貼機です。「これは、ここの新拠点に移ってから、つまり 2004 年か 2005 年から稼動しています。本当にすごいことです。」と Reuss 氏は熱心に話し、HOMAG のすべての機械の抜群の品質と耐久性に言及しています。この Reuss 社の高いブランドロイヤルティにはもう 1 つの理由があります。「私は HOMAG と共に成長してきました。」と Reuss 氏は話し、こう説明しています。「18 年前からここは何も変わっていません。すべてはある災害から始まったのですが、うまくいっています。」その災害が発生したのは 2004 年、テネンブロン近郊の以前の拠点が火災で全壊したときのことです。創設者であり社長の Rüdiger Reuss 氏は、当時も絶望するのではなく、その日から冒頭で説明したような姿勢を示しました。3 週間のうちにドゥニンゲンで拠点を探し、見つけ、購入しました。そして、まったく新しく建設したのです。「あのときは、HOMAG 社が父を支援してくれて、すぐに必要な機械をすべて提供してくれました。そのうちいくつかは返却されたリース機でした。そうして、私たちは火災に遭ったにもかかわらず事業を継続することができました。」と Emanuel Reuss 氏は説明しています。このことが両社の関係を緊密なものにしています。
「システム全体に機械オペレーター 1 人で足り、それ以上の人手は必要ありません。以前はそうではありませんでした。パネルを手作業で入庫し、出庫しなければなりませんでした。フォークリフトのドライバーが必要で、大抵は機械オペレーターがもう 2 人必要でした。現在では、この人手を別のポジションに投入して、価値を生み出すことができます。」Emanuel Reuss, 営業部長の Reuss Einrichtungs GmbH