ベックム職業訓練専門学校: 素晴らしいトレーニングワークショップのネットワーク化。

2024/02/26   |   Beckum   |   ドイツ

ベックム職業訓練専門学校は現在、2,500 人の若者をさまざまな分野で教育しています。生徒の個人の能力、希望、ニーズに応じた個別のサポートにより、この学校はヴァーレンドルフ地区およびそれ以外の地域でもコンピテンスセンターとして、また重要な経済的要素として評価されています。ここにいる 140 人以上の教師たちは、未来の専門技術者に教えているということになります。

この木工技術分野のトレーニングワークショップにまさにぴったりのキーワードは未来です。ここでは、HOMAG の最新の機械だけでなく、アプリやデジタルアシスタントも使用されています。さらに A から Z まで: デジタルジョブフォルダの productionManager から切断を最適化する intelliDivide Cutting、さらには縁材テープアシスタントによる縁材管理まで揃っています。技術者や家具職人志望者の教師であるダニエル・シュルツェ・ズムロー氏は、ワークショップマネージャーのスヴェン・ヒューズマン氏とともに、CAD 設計に始まり、個々の作業工程を経て最終組み立てに至るまでのプロセスに、このアプリとデジタルアシスタントを統合しました。こうして、若い家具職人たちは最初から、ワークショップにおいて一貫したデータがいかに実用的であるかを学びます。 

現在、学校にこのような設備が整っているのは珍しいことですが、それには十分な理由があります。この技術専門学校のステファン・ケーニッヒ部長は、まさに次のように説明しています。 

「若者たちはベックムに来るために多額の投資をします。その多くは最長 70 km の距離を通学しています。だからこそ、私たちは時代に即したコンテンツを提供する義務があると感じています。」 

ベックム職業訓練専門学校は、他の教育機関や多くの企業と比較しても、一貫した生産データという点ではるかに進んでいます。これは、生徒やダニエル・シュルツェ・ズムロー氏が「簡単で使いやすい」ことを認めているデジタルソリューションを使用することにより実現されています。

作業準備から組み立てまで

技術者や家具職人志望者の教師であるダニエル・シュルツェ・ズムロー氏は、ワークショップマネージャーのスヴェン・ヒューズマン氏とともに、CAD 設計に始まり、個々の作業工程を経て最終組み立てに至るまでのプロセスに、このアプリとデジタルアシスタントを統合しました。それにおいてこの学校は、woodWOP 7 (まもなくバージョン 8.1 にアップグレード予定) を採用しているだけでなく、HOMAG アプリを総合的に使用しています。生徒は CAD プログラムで部材を作成すると、データを学校のクラウドに送信します。こうして未来の専門技術者は自宅からも作業内容にアクセスできます。ここでポイントとなるのは、ウェブベースの HOMAG アプリはブラウザ経由で簡単にアクセスできることです。同時に、設計データはインポートとして、切断を最適化する intelliDivide Cutting に送られます。そこで、ユーザーはプロジェクトに応じて、生産時間、ハンドリングまたは材料の消費量に基づいて切断図面を選択します。その後、切断図面は HOMAG CUBE を搭載した垂直パネルソーに送られます。スペース上の理由からここには HOMAG パネル分割鋸はありませんが、問題ありません: 切断アシスタント (Cutting Production Set) は他の鋸でも問題なく機能し、生徒たちはタブレットを使用して簡単に切断図面の作業を行います。「ワークショップ全体のネットワーク化は、操作と同様に比較的簡単でした。特に、私たちは HOMAG の機械に縛られていないからです。これは大きな利点です」とダニエル・シュルツェ・ズムロー氏は言います。パネルが鋸で切断されると、個々の部材に個別のラベルが付けられます。このラベルには、すべての重要な情報が記されています。

ジョブステータスの一覧表示。材料の管理。

productionManager でジョブが作成され、管理されます。 このデジタルジョブフォルダは、使用中の他のアプリのすべてのデータに自動的にアクセスします。生徒は材料管理用のアプリ materialManager で、統一された命名法に従ってパネルと縁材を作成します。この情報は自動的に productionManager でも利用できるようになります。

その一貫性により、生産中に縁材とパネルの材料に簡単にアクセスできるため、作業準備の作業工程だけでなく、生産時の作業工程も簡素化されます。生徒はデータを HOMAG の機械で直接、またはタブレットから呼び出します。ワークショップマネージャーのスヴェン・ヒューズマン氏は、材料管理は非常に簡単であることを認めています。縁材はワンクリックですばやく出し入れできるだけでなく、残材の長さも計算され、作業準備中のアプリに自動的に通知されます。

材料の消費量だけでなく、生産における他の作業工程もすべて通知されます。このために、ダニエル・シュルツェ・ズムロー氏は、productionManager にいわゆるフィードバックワークステーションを作成しました。これにより、具体的には、生産における部品加工の進捗状況が自動的に通知され、デジタルワークフォルダにリアルタイムで表示されます。

その際に、さまざまな方法でフィードバックを行うことができます。ベックム職業訓練専門学校では、パネル分割鋸が部品加工の進捗状況を自動的に通知するため、ユーザーは手動で中間工程を実行する必要がありません。CNC 機械、縁貼機、組立場で、また最終受け入時に、タブレットまたはスキャナーを介してフィードバックがデジタルジョブフォルダに送信されます。

継続的なフィードバックにより、デジタルジョブフォルダ内のジョブステータスを文字通りいつでもリアルタイムで確認できるようになります。ベックム職業訓練専門学校ではこのソリューションをさらに拡張して、組立場にプロジェクタを設置し、進捗状況を壁に直接投影しています。教師たちが素晴らしいと感じていることは、「美しい色分け」と加工工程に関するリアルタイムのフィードバックのおかげで、たとえプロジェクトの途中で止めてもジョブのどの段階であるのかをすぐに確認できるという点です。

この学校のワークショップのもう 1 つの目玉は、縁材テープを管理するための特別なキャビネットです。このキャビネットには縁材テープアシスタント (Edgeband Management Set) が統合されています。縁材テープは寝かせて保管され、紫外線や埃から守られた状態でドアの奥に収納されています。ここで、縁材テープがドアの裏に隠れているのなら、ユーザーはどの縁材テープがどこにあるのかをどうやって知ることができるのか、という疑問が生じるかもしれません。答えはとても簡単です。必要に応じて、縁材テープアシスタントは、LED ライトストリップによる保管場所の管理も行います。スヴェン・ヒューズマン氏は、個々の LED ライトポイントをそれぞれの縁材保管場所に割り当てました。生徒がドアの前面に貼られた QR コードをスキャンすると、対応する縁材テープがどの保管場所にあるかが LED で示されます。

そして、すでに話題に取り上げたように、ベックム職業訓練専門学校は、他の教育機関や多くの企業と比較しても、一貫した生産データという点ではるかに進んでいます。これは、生徒やシュテファン・ケーニッヒ氏が「簡単で使いやすい」ことを認めているデジタルソリューションにより実現されています。HOMAG との連携も同様に簡単です。「私たちは HOMAG にフルサポートされていると感じています」とケーニッヒ部長は話します。私たちは、ベックムでは次にどのようなテーマに取り組むのかを楽しみにしています。