woodWOP 8.1 の新機能: CNC プログラミングのマイルストーンとイノベーション
HOMAG Group の CNC プログラミングシステムである woodWOP は、次の段階に入ります。最新のバージョン 8.1 では数多くの新機能とアップデートを提供します。
この画期的な操作画面は、部材が 3 次元表示される大きなグラフィックエリアが特徴です。加工パラメータを入力するだけで、ルーター加工、ドリル加工または鋸カットをすばやく容易にプログラミングすることができ、リアルなグラフィックで表示されます。そうすることで高いプログラミング安全性を確保し、プログラミング中の常時チェックを行います。
使用ツールのリスト
常に概要を把握
Homag のソフトウェアは、お客様のワークフローを最適化するための便利な機能を数多く提供します。最も重要な機能の 1 つとして、すべての使用ツールのリストがあります。このリストは、プログラムで使用されるすべてのツールの包括的な概要を提供します。すべてのマクロでフィルタリングするか、アクティブなマクロのみでフィルタリングするかを選択できます。概要を把握するために、ツールの提供状況が表示されます。ツールを簡単に交換できることが大きなメリットです。あるツールが要件に合わないことがわかったら、簡単に別のツールに交換できます。
マクロ名での追加パラメータ
時間を節約し、安全にプログラミング
実用的な新機能として、マクロツリーでの重要な追加パラメータの表示があります。どのパラメータをマクロ名に追加して表示するか、個別に指定できます。
快適な変数表 – キーワード TOOLNUMBER
プログラミング時にエラーのリスクを軽減
変数に新たなキーワード「TOOLNUMBER」が追加されました。このキーワードを設定すると、ツール選択リストを通じて変数値を入力できます。この機能は、変数表のリストビューでもフォームビューでも使用できます。変数リストでは、この機能をコンポーネントとテンプレートで使用できます。
変数表のセパレータ
変数表の概要をより見やすくするために
変数リストをより見やすくするために、セパレータを使用できるようになりました。このセパレータは、コンテキストメニューを通じて右マウスボタンで簡単に挿入と削除ができます。また、テキスト付きのセパレータを見出しとして使用することもできます。これにより、リストビューでもフォームビューでも変数表の概要がより見やすくなります。コンポーネントやテンプレートの変数リストも、セパレータを使用して見やすくすることができるようになりました。
変数名の検索と置換
読みやすく、わかりやすいプログラムのために
新バージョンの woodWOP では、変数名を検索して置換できます。たとえば、変数「L」を「Laenge (長さ)」に置き換えることができます。
ポケットマクロの拡張機能
プログラミングのセキュリティをさらに向上させるために
ポケットマクロが全体的に改良され、拡張されました。ポケット中心点、ポケット側面のコーナー点または中心点を基準点として選択できるようになりました。また、ポケットの形状を長方形または円として指定することもできます。さらに、リニアランプ、らせん形ランプ、ジグザグランプなど、さまざまな接近モードを使用できます。ルーター加工方向は、時計回り、反時計回り、同方向、逆方向の指定が可能です。
ブロックマクロの拡張機能
より簡単で迅速なプログラミングのために
woodWOP でのブロックマクロは、その中に含まれているマクロをまとめ、乗算するために用います。これまで、乗算は直角グリッドで、すなわち、X 方向で n 回、Y 方向で n 回のみ可能でした。新しい拡張機能では、位置リストによる乗算、不等数行による乗算、円形行による乗算など、さまざまな乗算方法が利用可能です。
スムージングマクロ用の 3D サーフェス
ルーター加工の品質向上のために、ツール側面でも回転するようにありました。
CAM マクロ「スムージング」では、これまでツール正面でスムージングが行われていました。新バージョンでは、ツールはツール側面でも回転させて使用できるようになりました。
ネスティングプラグイン: 手動ネスティング
別にネスティングソフトウェアを用意しなくても、必要に応じてネスティング可能
新しいネスティングプラグインにより、woodWOP インターフェースで単品部品を直接、手動ネスティングすることができるようになりました。新しいマクロ「単品部品」を使用すると、タッチまたはマウスで単品部品を移動できます。長方形の部材の場合、エッジおよび隣接する部品までの最低間隔が監視されます。必要に応じて、StayDown または支持横木のために追加のフォーマッティングマクロを使用できます。これには別のライセンスが必要です。
フォーマッティングマクロの拡張機能
ツール経路の最適な計算のために
フォーマッティングマクロの拡張機能により、外部から接近して品質を向上させたり、アンダーカットツールを使用したりできるようになりました。ルーター加工方向は、時計回り、反時計回りの選択が可能です。さらに、すべての部材、小部材のみまたは部材の手動選択用の支持横木を作成できます。研削を含む支持横木の CNC 対応の後退が最適化されました。
ネスティング安全距離
輪郭の結合 – 労力を軽減して、安全性を向上。
ネスティング時のツールの動きを考慮するために、woodWOP 単品部品プログラムで輪郭を「ネスティング安全距離」としてプログラムできます。単一の輪郭のみを使用することができなくなり、複数の輪郭を「ネスティング安全距離」として定義できることが新しい点です。woodWOP がこれらの輪郭を自動的に 1 つの輪郭に結合します。
垂直ルーター加工の接続
同一加工の統合
woodWOP では、これまでルーター加工に必ず接近運動と後退運動がありました。新しい機能「垂直ルーター加工の接続」を使用することにより、同一の加工を統合することができます。このためには、前のルーター加工の終了点と後続のルーター加工の開始点が一致し、他のすべてのパラメータが同一である必要があります。コンポーネントでプログラムされ、ブロックマクロで複製されるルーター加工でも、この機能を使用できるようになりました。バージョン 8.1 では、NC オプションに新しいパラメータがあります。
変換 / 直線化
プログラムのパフォーマンス向上
woodWOP プログラムは、通常、割り当ての際にマシンコントローラ上で直線化、すなわち個々のコンポーネントに分解されます。このとき、例えばブロックやコンポーネントが分解され、無効なマクロは削除されます。この機能を woodWOP で直接呼び出すこともできるようになりました。部材は移動、回転、ミラーリングでき、ブロックマクロとコンポーネントは分解できます。無効なマクロを削除し、垂直ルーター加工を接続できます。
無効なコンポーネントおよびマクロを無視する
パフォーマンスを向上させるために
「無効なマクロを無視する」機能により、無効なマクロおよびコンポーネントが多いプログラムでパフォーマンスが向上します。この機能は大幅に拡張され、2 番目のレベル「無効なコンポーネントおよびマクロ」を選択できるようになりました。このレベルでは、無効なプログラムコンポーネントをどのように処理するかを指定できます。
3 つのオプションから選択可能:
0 = ロード / 計算: 無効なコンポーネントとマクロがロードされ、計算されます。
1 = ロード / 計算しない: 無効なコンポーネントとマクロがロードされますが、計算されません。
2 = ロードしない / 計算しない: 無効なコンポーネントとマクロはロードされず、計算されません。
レベル 2 では、ソフトウェアのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。コンポーネントは、条件や特定のオプションの選択などによって有効化された場合にのみ再ロードされます。
Feature 検出: 切断マクロの検出
切断マクロの自動作成
紙裁断機では woodWOP 切断マクロが使用されます。Feature 検出を使用して、DXF 図面からの切断マクロを自動的に認識できることが新しい点です。切断線を実線または破線として CAD で描き、woodWOP で DXF インポートを実行できます。 Feature 検出を起動すると、切断マクロが自動的に作成されます。